オイルフィニッシュ


特徴

 オイルフィニッシュの特徴は、木材内にオイルを薄く浸透させる仕上げによって、無垢の木が持つ独自の質感を損なわない仕上げができる事です。木地は濡れ色になります。

 ウレタン等の樹脂系の塗料は、木の表面を、強い塗膜強度を持つプラスチック質の樹脂でコーティングするような塗装です。対して、オイルフィニッシュでは、塗料を浸透させる仕上げをすることで、木の表面は、きれいに磨き上げられた無垢の木本来のなめらかでやさしい肌触りの仕上げになります。


オイルフィニッシュは無垢の木本来の質感を活かした塗装と言えます。


当工房が使用するオイル

 当工房では乾性油の荏油(えあぶら)を主成分にした植物性オイルを使っています。このオイル原料には化学薬品等の刺激物は一切使用していません。当工房のオイルフィニッシュでは、オイル塗布後にワックスを上塗りしていますが、このワックスも蜜蝋を原料にした、自然素材をベースにした製品を使っています。


取り扱いとお手入れの方法

 オイルフィニッシュの無垢の木部は、外部の温湿度の変化に応じて、内部の水分を出し入れし、呼吸しています。そのため、あまりに急激な環境変化があると、木部にねじれやゆがみが発生してしまう場合があります。終日直射日光に当たる場所や、エアコン、ファンヒーターの吹き出し口の近くなどには物を置いておかないようにしましょう。

 ホコリや汚れが付いた場合には、から拭き、もしくはかたく絞った雑巾で表面を拭いて汚れを落として下さい。オイルフィニッシュは防水性、撥水製のある塗装ですが、水に濡らした状態で放置すると、濡れた部分にシミができてしまう場合があります。濡れたビンやコップなどを置く場合はコースターや布製のマットなどを敷いて直接木部を濡らさないような工夫をすると良いでしょう。

 車のボディのワックスがけは数ヶ月に1度行うのが良いと言われます。もちろん、日常使用の道具であるオイルフィニッシュの木工品も、半年〜1年に1度、オイルやワックスを塗ってメンテナンスをすると良いでしょう。日々の使用で、どうしても木部の耐水性、防汚性は劣化していきますが、こまめにメンテナンスをすることで、劣化した塗装強度の回復とツヤのある木部を回復させる事ができます。木部の表面を400番程度のサンドペーパーで軽く磨き、木地表面をなめらかにならします(指先でさわってスベスベする程度)。表面の木の粉を吹き払った後、ホームセンターや家具店等で手に入る木部用ワックス(※)をすり込む様に塗り広げ、車のワックスがけ同様、表面をウェスで拭きあげます。

 オイルフィニッシュの手入れ法に、オカラを包んだ布で拭くという方法もあります。大豆タンパクと大豆油の補給になります。
オイル仕上のメンテナンスには簡単で、安く、非常に良い方法です。この手入れを行なっている家具はいつもしっとりとしたツヤがあります。オカラを包んだ布で拭いた後は、乾いた布で拭き上げるようにして下さい。

 オイル塗装の木部は日常の使用、日焼けなどによって、木の色は徐々に濃くあめ色に変化していきます。これは、オイルフィニッシュならではの木の風合いの変化で、ぞくに「人とともに成長する家具」と言われるゆえんでもあります。この変化も本来の無垢の木が持つ質感の一部として楽しんでください。

※…以下に木部メンテナンス用ワックス・オイルの参考製品を紹介します
LIBOSグレイボ蜜蝋ワックス HOWARD Feed-N-Wax 
ちなみに当工房が使っているのはこちら→未晒し蜜蝋ワックス


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