
『アート・ラトル』は木のモノ作り工房が行う実験的な創作活動です。
この試みは、読んで字のごとく『アート(芸術)性』を持った『ラトル(赤ちゃん用のがらがら)』を作る。という試みです。
生まれたばかりの赤ちゃんが最初に手にする『玩具』としてラトルは古くよりあらゆる国で、あらゆる素材で作られてきました。
このラトルという玩具は、音の鳴るがらがら、歯がためとしてのおもちゃ、という「大まか」な定義、機能が指定される物ですが、デザインにおいては動物などのキャラクター有り、シンプルモダン有り、木の実を使うようなそのまま自然物を流用したようなモノ有り…と実に多様です。
当工房でもいくつかのラトルを企画、商品化しました。その代表がラトルのジョーイ、ムーン・ラトルといった作品です。いずれも、おなじ『ラトル』でありながら、そのデザインは全く違った方向性で作られています。
ラトルのデザイン、製作をすすめる中で…木のモノ作りをすすめる中で…
『ラトル』という道具が持つ自由なデザイン性
『木』という材料が持つ素材の魅力
これらを組み合わせた、『アート』としてのモノ作り…アートとしての『ラトル』の提案…
そんな事をしてみたくなったのです。
ちなみに…
僕は芸術家ではありません。
デザイナーというのも…あまりピンとは来ないですね…
あえて言うならば、僕は木の作り手です。
木でモノを作っている。それ以上でもそれ以下でもありません。
木を見ながらモノを作り
木を見ながらモノを考え
木を見ながらその『美しさ』『良さ』を考える
今回の企画『アート・ラトル』が意味する所の『アート(芸術性)』
それは、木の作り手の目線で感じた『美意識』を提案するモノ作りです。
この、実験的な試みがどのような作品を生み出すか…
不安な気持ちがある一方で、とてもワクワクしている自分がいます。
作品は月数点のペースで製作数も限定数個で作ります。
この作品は、作品の紹介ページを通して発表、販売を行いますので是非ご覧下さい。
ラトルは『アート』となりえるのか…?
今回は特に『ブナ』という木が主に扱われる事になりますが
このブナという木は家具、建材の中でも雑木として扱われてきた歴史が長い木です。
数ある広葉樹が家具や生活道具の素材として名を上げ、高く評価される中、
ブナだけは決して銘木に名を連ねることは無く、高く評価されることはありませんでした。
しかし、この『アート・ラトル』ではそんな『ブナ』という木の持つ独自の美しさにも
注目したモノ作りをしたいと考えています。
そんな思いを持って作る『アート・ラトル』の世界。
このモノ作りの世界がどのように広がるのか?
今後の展開にご期待下さい。
|
2008年2月17日 前野 健
|
|